斜めダンディズム

日常に補助線を。

心理

#28 解釈学的循環的理解

思考プロセスの内部観測と理解関数の定義 解釈学的循環を理解関数に組み込む 各ステップの詳細と解釈学的循環の反映 1. 類推(部分, 全体) 2. 統合(部分, 全体) 3. 仮説(全体 -> 部分) 4. 検証(部分 -> 全体) 5. 内部表現の更新(部分 <-> 全体) 思考プロセス…

#27 「りんご」を理解するということ

意味を理解するということはどういうことか。「りんご」という音声や文字を聞いたり見たりすることで、その言語記号が識別される。この言語記号を「赤くて丸く、甘くて硬い果物」という観念やイメージ、さらにはその果物が持つ文化的・社会的な文脈(日本で…

#24 学びとチュートリアル

チュートリアルを分解する プログラミングには言語の知識だけでなくライブラリやフレームワークの幅広い知識が欠かせない。そこで大事になってくるのが学習効率であり、学習効率を高めるためる一つのツールがチュートリアルである。ここでは良いと感じたチュ…

#21 構造の捉え方

プログラム開発においてソースコードを解析するのは大変だ。ソースコード解析にもコツがあり、まつもとゆきひろは「ソースファイル名」を重視している。 ソースコードを読み解くときは、まずプログラム全体の枠組みを理解することが有効でしょう。プログラム…

#19 遊びの天才

公園でガキンチョが遊んでいた。自転車での競走に、虫探しに、かくれんぼに、落ちている木でチャンバラと遊びは尽きない。誰からの指示もないのに自発性、主体性、創造性が遺憾無く発揮されている。大人になってからは遊ぶとなると飯を食いにいくか喫茶店で…

#17 その一瞬に出会うということ

漫画「ハイキュー」の中で月島がバレーにハマったのは牛若のサーブを止めた時だ。その瞬間だ。それまではバレーに対して距離感があった。 木兎「将来がどうだとか、次の試合で勝てるかどうかとか、一先ずどうでもいい。目の前の敵ブッ潰すことと、自分の力が…

#16 それが知りたかったレコメンドシステム

今の自分にとって一番身に沁みる本に、概念に、物語に、文章に出会いたい。自分という存在が揺るがされるほどのパラダイムシフトに遭遇したい。これが私が本を読む理由である。長年読みたいと思っていた本だけを購入しても、そのような本は数十冊に1冊ほど…

#15 真似による自己変容

「何かになりきるということ」が自己変容を促す。佐伯胖先生は「「学ぶ」ということの意味」の中で、「何かになりきることによる学び」を考察する上で、鳥山俊子先生を取り上げている。 鳥山氏の実践は、...単になるだけでなく「なっている自分」と「この自…

#14 二人称的かかわり

僕たちは人とかかわり合いながら生きている。佐伯教授は、「そもそも「学ぶ」とはどういうことか:正統的周辺参加論の前と後」の中で、「人が他者と共同的活動に参加するには,本当に人と人が「かかわりあう」ことが必要だが,その点が従来なおざりになって…

#13 記憶を薄める

「嫌な記憶だけ消せたらいいのに」と何度も思ってきた。不要なファイルをゴミ箱に入れるように嫌な記憶も削除したい。残念ながら記憶というのは単体のモジュールとして存在していない。色々な記憶が相互にネットワークを張り巡らして一つの有機的な構造とし…

#11 嫌悪感の相対性

嫌いという感情は誰しも持っている。しかし、それが相対的な現象であることに気づいている人は少ない。 Aさんとその同僚(Bさん、Cさん)との関係性を考えている。仮に心理的な距離を以下のように仮定する。 Bさんとの距離(80) Cさんとの距離(100) 左(Bさん…

#3 スルーパスの快感

スルーパスはなぜ気持ちいのか。DANZでサッカーのハイライトを見る理由はスルーパスの気持ちよさによるところが大きい。3試合に一度ほど思わず唸るスルーパスに遭遇する。そこ通してきますかと。絶妙なスルーパスを通すには何らかの特殊能力がある気がして…